審査なしの生命保険契約者貸付

契約者貸付

ちょっとしたお金が必要な時の調達方法として消費者金融のカードローンやクレジットカードのキャッシングがあります。カードローンやキャッシングはお金の使い道に制限がなく手続きも容易ですので、どうしても困った時に利用するには便利です。

今では大手の銀行がカードローンのテレビCMをたくさん放映してイメージアップしているので、一昔前ほど印象は悪くありませんが、それでも「カードローンやキャッシングは嫌だな」という方もいるかと思います。

生命保険に加入している方限定になりますが、生命保険の契約者貸付という方法があります。

契約者貸付は、特に次の事項に当てはまる方におすすめです。

  • 平成8年以降契約の生命保険(掛け捨て以外)に加入してる方
  • なるべく早くまとまったお金を入手したい方
  • できたらキャッシングより低い金利で借りたい方
  • 短期に返済できる見込みがある方


生命保険の契約者貸付とは

貯蓄性の高い生命保険の契約者が、保険の解約をしないで解約払戻金の範囲内で保険会社から利息付きでお金を借りる制度です。

解約払戻金(または解約返戻金)とは、保険を途中解約した時に保険会社から返されるお金で保険として支払うお金の内、積立部分が相当します。

そのため掛け捨て型の保険には設定されていないか、設定されていても少額となります。多くの保険会社が借入の「解約払戻金の一定の範囲内」として割合を明示していませんが、解約払戻金の7~9割が相場のようです。

  • 解約払戻金の一定額の割合例
    1. 第一生命:6割~8割
      大同生命:貸付時(もしくは3年後)の8~9割


対象となる保険

保険タイプ

契約者貸付ができる・できないを保険タイプ別に分けてみると、

  • ○借りられる
    1. 終身保険、養老保険、学資保険、個人年金、医療保険(解約払戻金有)
  • ×借りられない
    1. 医療保険(解約払戻金無)
  • △会社による
    1. 定期保険

となりますが、保険会社、保険契約により違いますので確認が必要です。



契約者貸付の特徴

審査がない

一般的にお金を借りるときは審査が必要です。そのため融資までに日数がかかったり、待った甲斐なく審査に落ちて融資が受けられない場合もあります。一方、生命保険の契約者貸付は審査そのものがないので、受付時間や曜日にもよりますが、即日送金というところもあります。また、お金を借りても信用情報に履歴が残らないのも大きなメリットと言えます。

手続き

申込方法

会社により方法の幅がありますが、保険担当者、電話、店頭窓口、インターネット(パソコン・携帯サイト)、提携ATMから申し込みができます。

融資までの流れ(申込手法別)
  • 提携ATM→お手持ちの契約者カードと暗証番号入力→融資
  • 電話の自動受付→平日14:30までに手続き完了→融資(即日)
  • オペレーター対応の電話→書類郵送で到着→必要書類提出→手続き完了→融資
  • 店頭窓口→必要書類持参で窓口申込→手続き完了→融資
  • オペレーター対応の電話→書類郵送で到着→必要書類提出→手続き完了→融資
  • 担当者へ連絡→必要書類を手渡し、もしくは郵送→必要書類提出→融資
必要書類
  • 保険証券
  • 身分証明書(運転免許証・保険証)
  • 印鑑(保険証券に使ったもの)
  • 保険会社指定の書類(請求書・申込書)
融資までの時間

最短の対応ができる保険会社では即日利用口座へ送金されます。また、会社により3営業日、一週間かかるところもあります。

  • 融資までの期間例
    1. 第一生命・住友生命:平日14:30までの手続きで即日送金
      三井生命:書類到着後(不備なし)一週間
      AIG富士生命:15時までの受付け→翌営業日の14~16時に取引口座に着金
貸付金利

キャッシングとの金利比較
契約時期にもよりますが、キャッシングに比べて低い金利となってます。

  • キャッシング:4.5%~18%
  • 生保の契約者貸付:2.15%~5.75%

契約時期による金利比較
下記の通り平成8年以降の契約になると利率が3%以下に落ち着きますが、それ以前は4~5%代となっています。これはバブル期の保険の予定利率が高く、その分貸付時の利率も高くなる仕組みとなっているためです。

  • 保険会社別金利例
  • 日本生命

    平成6年4月1日以前の契約 5.75%
    平成6年4月2日から平成8年4月2日の契約 4.75%
    平成8年4月2日から平成26年4月1日の契約 3.75%
    平成26年4月2日以降の契約 3.00%


    明治安田生命

    平成6年4月1日以前の契約 5.75%
    平成6年4月2日~平成8年4月1日の契約 4.75%
    平成8年4月2日~平成11年4月1日の契約 3.75%
    平成11年4月2日~平成13年4月1日(旧安田生命契約)の契約 3.00%
    平成13年4月2日~平成16年1月1日(旧安田生命契約)の契約 2.75%
    平成11年4月2日~平成13年10月1日(旧明治生命契約)の契約 3.00%
    平成13年10月2日~平成16年1月1日(旧明治生命契約)の契約 2.50%
    平成16年1月2日~平成25年4月1日の契約 2.50%
    平成25年4月2日以降の契約 2.15%


    大同生命

    平成6年4月1日以前の契約 5.75%
    平成6年4月2日~平成8年4月1日迄の契約 4.75%
    平成8年4月2日~平成11年4月1日迄の契約 3.75%
    平成11年4月2日以降の契約 3.00%


利息計算

利息は複利方式で計算されます。
複利とは、利息分が次年に元金に吸収され、その金額をもとに利息計算されるのです。

    つまり、
  • 100万円貸付(3.0%利息)の場合
    1. 初年度の返済額
      1000,000(貸付金元金)×0.03=30,000(利息)
      →1030,000円(返済額)
      2年目の返済額
      1030,000(貸付金元金)×0.03=30,900(利息)
      →1030,000+30,900=1060,900円(返済額)

上記計算金額だけでは、「たいしたことがない」と思われるかもしれませんが、借りる金額や返済しない年数がかさんでしまった場合、返済額は予想外な金額になってしまうので注意が必要です。

借入限度額

いくらまでかりられるのか、ホームページに限度額の明示をしている保険会社はほとんど見受けられません。保険証券を用意して電話かインターネットサービスにて確認するのが一番早い方法です。

返済期間

キャッシングのように返済期間は無く、「保険契約期間に返済」するのが一般的です。 また、返済額が払戻金の一定の範囲内より多くになると保険が解約になるので、そこまでの期間ともいえます。

  • 会社別返済期間
    1. 住友生命:保険契約が有効期間中、いつでもご返済可能。
      メットライフ生命:都合に合わせて返済可能。返済期限はありません。
返済手続き方法

貸付時に郵送されてくる振込用紙に返済額を記入し振込します。返済額はインターネットの専用ページ、または電話から確認できます。または、返済する旨を保険会社に連絡すると振込用紙が郵送されて、その振込用紙で支払うこともあります。

他には、
  • インターネットバンキング
  • 提携ATM(専用カード使用など)
  • コンビニ支払
  • 窓口
  • 等があります。

注意点

保険失効

返済額が契約払戻金の一定の範囲内を超えると、保険会社から期日までに指定金額を収めるように通知されます。期限までに支払われないと保険契約そのものが失効してしまいます。

上記利息計算の項目でも紹介しましたが、貸付は複利計算のため支払わずにいると、「返済額が膨れていつのまにか払戻金の一定範囲に届いていしまい、期日までに支払いできない」なんてことにもなりかねないので、返済は計画的に行う必要があります。

契約者本人の請求

保険契約者に対し貸付を行うので、学資保険などで子供が被保険者(受取人)であっても被保険者が貸付制度を利用することはできません。

契約期間

契約期間が短いと、貯蓄分が少なく解約払戻金も少額となり、契約者貸付が利用できない場合もあります。

保険ごとの違い

同じような名称でも、保険会社・契約形態・契約期間・契約時期により貸付内容が大きく違ってきますので、保険証券の番号と希望貸付金額を確認し、契約者が直接問合せ窓口に電話することが肝要です。




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更新日:2017/01/20

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